内発的動機づけを高める! -「自律感」の向上により(Part1)
内発的動機づけを高めるために「仕事の手ごたえ」を与えることは重要ですが、今回はその中の「自律感」について考えていきます。
自律感は自分の意志で自分のことを決定する自己決定感や、自分でやると決めたことによる責任感を持つことにより高められます。よって、他者ではなく自分で物事を決め責任を持つことと大きく関係があります。
人は自分で決心したことを行う時に良いパフォーマンスを見せることがあります。一方で誰かに指示された行動には、時に不快感を覚え反発を起こすことにもなりかねません。では、自律感の向上のために何ができるでしょうか?
自律感向上のために
もちろん最初から仕事を全て任せると言うことは現実的ではありません。それでも抑え付けた自由のない指示をするよりは、自主的に行うべき行動を残した形で仕事を与えることができます。例えば、取るべき行動について複数の選択肢を用意し、どれかを選んでもらい、なぜそれを選択したのかを考えてもらうことです。
もう一つの方法は、自律感を高める必要のあるスタッフ(部署や職位)を見極め、仕分けすることです。例えば、 新人スタッフとマネージャークラスのスタッフには求める特質は異なります。新人スタッフには従順さや謙虚さがより必要で、マネージャークラスのスタッフは柔軟性や判断力が必要であり、高い自律性が求められます。よって、各部署・各職位のスタッフの自律感は大きく異なることでしょう。
では、どれほどの違いがあるでしょうか?実際のデータで確認してみましょう。弊社のワークモティベーション調査の87の基本質問の中に「仕事の手順や方法は自分に任されていると感じるか?」というものがあります。これは自律感を分析するため構成される4質問の中の一つです。*1)
*1)貴社の従業員の「自律感」の状態を相対分析・属性分析・相関分析の3方法で明確にし、改善点を明らかにします!
タイ日系企業の有効回答72,413人のデータ(2019年現在)からの回答%は次のようになります。
- スタッフの自律感は各属性・各項目によって大きく異なる
- 調査・分析することにより、自律感を高める必要のある部署や職位を見極める。
この分析の利点は、十分なタイ日系企業のサンプル数を用いて参加企業のスタッフと比較し、改善活動のより必要な項目や属性がどこなのかを知ることができます。 では、上記の調査データを用いるとどのように効果的に自社スタッフの自律感を確認できるでしょうか?続く部分で説明いたします。
従業員たちの生の声を聞きませんか?
我々は「ワークモチベーション調査」を行い、従業員の意識の実態を明らかにしながら経営改善のお手伝いをしています。「ワークモチベーション調査」は、彼らのモチベーションを具体的な数値で見える化し、経営改善に役立てていただくのに非常に有益です。
この投稿はThaiで表示できます。
0コメント