今日、ワークモチベーションの重要性は広く認識されています。モチベーションが有るのと無いのとでは、同じ仕事をしていても成果が全く異なることは明らかです。では、どのようにすれば従業員のモチベーションを高めることができるでしょうか?まず、ワークモチベーションを支える2大要素を考えておきましょう。
「外発的要因」
従業員のモチベーションを高めようとすると、とかく給与をどうしようか、福利厚生をどうしようかなどの処遇・労働条件の話になり勝ちです。このようなモチベーションアップの方法は、「外発的要因」に頼った方法です。しかし、残念ながら、この方法では長期的なモチベーションアップには繋がりません 。
ここで、モチベーションの外発的要因とは、
- 給与、ボーナス
- 地位、昇進
- 施設、アメニティー
- 福利厚生
などを指します。
「内発的要因」
モチベーションを持続させるには、外発的要因以上に、仕事における楽しさや生きがい、つまり「内発的働きがい」を高めることが大事です。この「内発的働きがい」を高めるには、「内発的要因」、すなわち、能力を発揮したり自律的に仕事を行えるよう「仕事の手ごたえ」を高めたり、チームワークなどの「人間関係」を良くしたり、会社情報を浸透させるなどにより「会社への理解」を高めることが大事です。こうした条件が揃うと、自分の行っている仕事の意味を深く理解することができ、その結果「ワークモチベーション(仕事への内発的働きがい)」が高まるのです。
ここで、モチベーションの内発的要因とは、
- 人間関係(上司・部下・同僚)
- 会社への理解(社会貢献度、存在意義、ポリシー)
- 仕事への手応え(達成感、満足感、自律感など)
などを指します。
どちらが重要であるのか? 内発的要因 > 外発的要因
よって、このように従業員のワークモチベーションを向上させるには「外発的要因」と「内発的要因」を上手に組み込んでいく必要があります。興味深いことに、我々が長年に渡って行った日本やアジアにおける従業員意識調査のデータ結果は、外発的要因よりも内発的要因の重要度が高いことを示しています。しかし、「内発的」なモチベーション、つまり、仕事の楽しさや生きがい感は、仕事の成果を大きく左右するものでありながら、金銭などの「外発的」な要因では引き出せないものです。従って、経営者が日頃から従業員に関心を持ち、彼らの内発的なモチベーションを上手く引き出してあげる必要があります。しかし、こうした「人の意識」に関わる事柄は、なかなか外からは見え難いものです。では、どのようにすれば『見る』ことができるようになるのでしょうか?それには、国や文化によって異なる従業員の意識の多様性を理解しながら、彼らの声に辛抱強く耳を傾け、施策に活かしていくような謙虚さを持ち合わせることがまず必要となることでしょう。
従業員たちの生の声を聞きませんか?
我々は「ワークモチベーション調査」を行い、従業員の意識の実態を明らかにしながら経営改善のお手伝いをしています。「ワークモチベーション調査」は、彼らのモチベーションを具体的な数値で見える化し、経営改善に役立てていただくのに非常に有益です。
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